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オジュウチョウサン

おじゅうちょうさん

日本中央競馬会(JRA)に所属する競走馬(2011-)。主な勝ち鞍は2016年~2020年の中山グランドジャンプ(JGⅠ)、2016年・2017年・2021年の中山大障害(JGⅠ)。平地競走に比べてマイナーな障害競走で活躍して数多くの記録を打ち立て、「障害界の絶対王者」「100年に一頭の障害馬」の二つ名で呼ばれることもある障害競走界の優駿。
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超えていく、王者。

惨敗もあった、故障もあった、苦戦もあった。
その障害を越えるたびに強くなった。
心通うパートナーと、互いの才能を信じ、
鍛え、解き放った。
記録を刻み、記憶を彩り、
人馬一体、進む飛越の王者。
超えていくその勇気を、その闘志を、
愛さずにはいられない。
ー JRAポスター「ヒーロー列伝」より ー

概要

プロフィール

馬名オジュウチョウサン
欧字表記Oju Chosan
香港表記長山之馬
生年月日2011年4月3日
性別
毛色鹿毛
ステイゴールド
シャドウシルエット
母の父シンボリクリスエス
管理調教師小笠倫弘(美浦)→和田正一郎(美浦)
担当厩務員長沼昭利
主戦騎手石神深一(障害)/武豊(平地)
馬主(株)チョウサン(代表:長山尚義)
生産坂東牧場


2011年4月3日北海道平取町生まれの競走馬
全兄に2013年ラジオNIKKEI賞勝ちのケイアイチョウサンがいる。
馬名の由来はJRAによると「家族名+冠名」。実際は、馬主であるチョウサン代表・長山尚義氏の次男が、子供の頃一人称の「俺」を言えずに「オジュウ(俺)」と言っていたことに由来する。

人間のそれと同様に競馬にも障害物を突破しながら進む「障害競走」というジャンルのレースがあり、その障害競走において圧倒的な強さを誇る名馬である。

性格

気性難で有名なステイゴールドの産駒ということで嫌な予感がした人もいるだろうが、案の定オジュウチョウサンも日頃から噛み付き癖があるそうで、厩務員の服を破った前科は数知れず
他にも厩務員を蹴っ飛ばして肋骨を折る大怪我をさせたり、調教中にあからさまにサボろうとするなど、ヤンチャなエピソードには事欠かない。
極めつけに、8歳(人間で言えば30歳前後)にして調教中に放馬して勝手に障害を跳び越え、ダートの水溜まりで泥遊びというフリーダムっぷりを見せた。いい歳して何やってんの。

戦績

デビュー~2歳時

2014年10月東京競馬新馬戦でデビューし11着11月の未勝利戦で8着後、約1年の休養後、障害競走に転向する。

障害転向~5歳時

障害デビュー戦となった2015年11月の福島の障害未勝利戦では14頭立ての14着。未勝利脱出は障害4戦目の2015年2月の東京競馬。

その後は東京ジャンプステークスなどに出走するも同レースは4着、年末の中山大障害はアップトゥデイトの6着と勝ち星をあげられず、このころはまだスタートが下手な障害オープン馬だった。
そんな状況の中、オジュウチョウサンは運命の相手というべき石神深一騎手と出会う。

  • 元々石神騎手はオジュウチョウサンの調教を手伝っていたが、東京ジャンプステークスの際にそれまでのオジュウチョウサンの鞍上だった山本康志騎手の乗り馬が重なったため、このレースより鞍上を務めることになった。これが無ければ、その後のオジュウチョウサンの活躍がなかったのかもしれない。

5歳時

2016年はオープン戦から始動。石神騎手の進言により、メンコの耳当てを外しての出走となった。
このレースではニホンピロバロンの2着に終わるものの、耳当てを外した結果スタートの出だしが劇的に改善。
耳当てなしの水色メンコは、同色のチークピーシーズとともにオジュウチョウサンのトレードマークとなる。

重賞制覇


2016年4月中山グランドジャンプでは、逃げるサナシオンを前に見て道中3~4番手ほどに控えて進み、第4コーナーから一気の追い上げを見せる。
サナシオンを一気に抜き去り、3馬身半差で重賞初制覇を飾った。

その後、東京ジャンプステークス、東京ハイジャンプも見事に優勝したオジュウチョウサンは、中山大障害へと駒を進めた。

2016年の中山大障害では、ライバルとなるアップトゥデイトとの2度目の直接対決となった。
両馬共に好位につけて様子を窺い、最終障害手前から2頭の一騎打ちとなるものの、最終直線で一気の末脚を見せて突き放し、9馬身差で圧勝

この年からオジュウチョウサンの快進撃が始まり、2018年4月の中山グランドジャンプまでJ・G1 5勝を含む、障害戦および障害重賞9連勝(JRA重賞競走連続勝利記録)の記録を作るなど、「障害界の絶対王者「100年に1頭の障害馬」の二つ名をいただくことになる。

6歳時

2017年、オジュウチョウサンは初の関西遠征となる阪神スプリングジャンプから始動。ここでもアップトゥデイトに2馬身差をつけて快勝し、前年から重賞8連勝を飾った。

中山グランドジャンプ(春)2017

春秋のグランプリ戦、中山グランドジャンプに出走したオジュウチョウサンはここでも激走し、鞍上が鞭を使わないまま3馬身半差の快勝

レース後、右第1指骨剥離骨折の発症が判明し療養生活に入るが、8月末に完治し帰厩。
復帰戦となった東京ハイジャンプでは、重馬場の中逃げるタマモプラネットを最終障害で一気に交わし去り、大差で勝利を挙げた。

中山大障害2017

迎えた中山大障害では、5度目のアップトゥデイトとの直接対決となり、4万1千人強の観客がその姿を一目見ようと中山競馬場へ押し寄せた

「さあ、前・王者か!現・王者か!!青い帽子二頭の追い比べに変わる直線!」(場内実況担当のラジオNIKKEI・山本直アナ)
レースではアップトゥデイトが逃げを打ち、オジュウチョウサンは2番手につける形で追走していく。
そして最終直線で一気に追いすがり、半馬身差でオジュウチョウサンが勝利。

フジノオーとグランドマーチスに並ぶ春秋の中山大障害4連覇(4連勝)を達成し、有馬記念ファン投票で障害馬ながら77位に当たる1,278票を集めた。


7歳時


「オジュウチョウサン先頭!最後のハードル障害、踏み切ってジャンプ!無事飛越を終えた!2番手9番アップトゥデイト!その差はもう、5馬身6馬身7馬身!」(場内実況担当の山本直也アナ(フリー・元ラジオNIKKEI所属))
2018年中山グランドジャンプでは、大逃げを打つアップトゥデイトを2番手でマークし続けると、最終コーナー手前で先頭に立ち、最後のハードル障害飛越後に一気にスパート。結果、アップトゥデイトとの間に2.4秒差の大差をつけて見事1着を勝ち取った。なおこの時の走破タイムは4分43秒0、アップトゥデイトが保持していた中山グランドジャンプのレコード・4分46秒0を3秒近く縮めてニューレコードとなった。
これによりフジノオーとグランドマーチスを超える春秋の中山大障害5連覇(5連勝)を達成、さらに史上初の中央同一GI3連覇も合わせて達成。

有馬記念へ


障害界に敵なし状態のため年末の有馬記念出走を目標に平地転向を表明。平地においては未勝利のため出走条件を満たしていなかった(平地未勝利馬は出走できない)ため、武豊騎手を鞍上に条件特別戦に出走して2連勝(JRA競走11連勝は新記録)。

2018年有馬記念ファン投票では堂々の3位の得票数で出走権利を確保して出走。
9着に終わったものの、直線で一旦は先頭に立つなど、「流石に人気先行で勝負にならないのでは?」との声を黙らせるに十分な見せ場たっぷりのレースを見せた。

8歳時

2019年は再び障害に復帰し、阪神スプリングジャンプ、中山グランドジャンプを連勝して絶対王者健在を見せつけた。
中山グランドジャンプ(大障害春)ではバローネターフを超える大障害の通算6勝を達成、さらに地方を含めて史上初の同一GI4連覇も達成。
その後再び平地に挑戦するも、結果を残せず2019年シーズンを終える。

9歳時

2020年は平地競走に見切りを付け、今後は障害に専念すると陣営は発表。
その始動戦となった阪神スプリングジャンプでは、前年の最優秀障害馬シングンマイケルやトラストなどの強豪が顔を揃えたが、それらを全く問題にせず9馬身差の快勝。絶対王者の力をまざまざと見せつけた。

そして2020年4月18日、朝からの大雨で不良馬場で行われた中山グランドジャンプを優勝、同一GIと同一重賞の5連覇の大記録を打ち立てた。
秋は阪神開催の京都ジャンプステークスに出走したが、休養明けのせいか衰えによるものなのか、いつも以上に飛越が安定せず、最終障害でもバランスを崩し、前を行くタガノエスプレッソを最後まで捕らえることができず、後ろから追い込んできたブライトクォーツにも差されてまさかの3着。
4年8ヶ月ぶりに障害戦で敗れてしまった。
このレースで足を痛めたことから中山大障害は回避して休養に入る。

10歳時

明けて2021年、ぶっつけで6連覇が懸かる中山グランドジャンプに臨んだが、前年の中山大障害を制したメイショウダッサイの5着に沈み、更に左前第1指骨の剥離骨折も判明、現役続行を視野に再び長期休養に入る。復帰戦となった東京ハイジャンプも3着に終わった。

2021年 中山大障害


10歳という年齢のこともあり、限界説も囁かれる様になる中、4年ぶりに中山大障害に出走。
中山グランドジャンプで自らを下したメイショウダッサイが繋靱帯炎を患って長期休養に入り不在の中、オジュウチョウサンは好位追走から直線で抜け出す形で2着馬に3馬身差をつける快勝。
中山大障害は4年ぶり3回目、障害レースそのものでも1年8ヶ月ぶりの勝利を飾り絶対王者復権を見せつけた。
また、日本調教馬としては最高齢でGⅠ競走制覇という記録を打ち立てた(外国馬まで含めた場合、2007年に12歳で中山グランドジャンプを制したカラジ(オーストラリア調教馬、2005年~2007年まで中山グランドジャンプ3連覇)がいる)。

レース後、陣営は2022年も現役を続行することを明らかにした。今後は年明けの阪神スプリングジャンプを経て、かつて自らが大記録を打ち立てた中山グランドジャンプを目指すとのこと。

勝ち鞍/表彰

2021年12月現在。
36戦19勝(平地8戦2勝・障害28戦17勝) 
獲得賞金 8億6500.7万円 うち障害戦8億3908.7万円でJRA記録。

重賞勝利

2016・2017・2018・2019・2020年 中山グランドジャンプ(J・G1) 
2016・2017・2021年 中山大障害(J・G1) 
2016・2017年 東京ハイジャンプ(J・G2) 
2017・2019・2020年 阪神スプリングジャンプ(J・G2) 
2016年 東京ジャンプステークス(J・G3)

オジュウチョウサンが打ち立てたJRA記録は以下の通り。
JRA障害GI勝利数…歴代1位(8勝)
JRA障害GI連続勝利数…歴代1位(7連勝)
JRA障害GI単勝最低オッズ…1.1倍(史上初)
JRA障害重賞競走勝利数…歴代1位(14勝)
JRA障害重賞競走連続勝利数…歴代1位(13連勝)
JRA同一障害G1連覇数…歴代1位(5連覇)
JRA重賞競走勝利数…歴代1位(14勝)
JRA重賞競走連続勝利数…歴代1位(9連勝)
JRA競走連続勝利数…歴代1位(11連勝)
JRA障害競走連続勝利数…歴代1位(13連勝)
JRA障害競走獲得賞金額…歴代1位
中山グランドジャンプ走破タイム…歴代1位(4分43秒0)
中山大障害走破タイム…歴代1位(4分36秒1)

また、2022年1月時点で平地競争も含めた現役競走馬としての獲得賞金1位という記録も達成している。
(本賞金8億6500万円。2位エフフォーリアは7億6336万円)


表彰

2016年、2017年、2018年、2021年のJRA賞最優秀障害馬に選出。
特に2017年においては年度代表馬の投票においても3票を獲得(年度代表馬において障害馬に投票されるのは極めて異例)、さらに競馬月刊誌『優駿』の「ホース・オブ・ザ・イヤー」部門においてもキタサンブラック(同年のJRA年度代表馬)に次ぐ2位に入るなど、大きな注目を集めるとともに障害競走の人気に大きく貢献した。
ちなみに2021年に選出されたことで、史上初となる3年ぶりに最優秀障害馬に選出された競走馬となった他、これまた史上初となる通算4度目の最優秀障害馬に選出された競走馬となった。

その他

2018年、障害馬としては初めてヒーロー列伝のポスターに起用、ぬいぐるみなどの公式グッズ類も発売されるなど、マイナーとも言える障害界から初めて登場したとも言えるアイドルホースである。

関連イラスト/小説

王者の帰還
きらきらひかれ!


大障害
競馬イラスト2021年



競走馬擬人化/ウマ娘化

絶対王者の王朝へお帰りなさい
オジュウチョウサン(擬人化)


手にしているのは勝利と、8つ目の星
オリジナルウマ娘 オジュウチョウサン



Jump a past ~どん底からの軌跡~
【第1夜 出逢い】
ジョン・ヴォヴィジョン・ヴォヴィ
現役のウマを書くのは若干抵抗がありましたが、彼(彼女?)のドラマを聞いて2期の主役は!それが無理なら書いてしまえ!とノリと勢いで書いてしまいました。反省はしてません。 オジュウチョウサンは、なんかガサツなキャラかな~と思い書いてみました。 全3話予定で、毎週土曜日に更新を目指します!なんとか最終回、有馬記念までに間に合いますように…。 ※かなりの独自設定入ってます、注意!



関連動画

2018年 福島 開成山特別(平地転向第1戦)


東京スポーツによる担当厩務員へのインタビュー


厩務員のマッサージで癒されるオジュウチョウサン

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